各手続きについて

各種手続き目次【相続手続きの相談窓口】

相続が発生したら、どのような手続きが必要?

相続が発生すると、死亡届の提出をはじめ、遺言書の確認、相続人・相続財産の調査、遺産分割協議、預貯金の解約、不動産の相続登記など、さまざまな手続きが必要になります。

これらの手続きには、それぞれ期限が設けられているものもあり、順序を考えながら進めることが大切です。

特に不動産を相続する場合には、所有している土地・建物を漏れなく調査することに加え、将来の管理・売却・二次相続なども考慮する必要があります。

小野瀬行政書士事務所では、茅ヶ崎市・寒川町を中心に、相続人・相続財産の調査、遺産分割協議書の作成、預貯金の相続手続きなどをサポートしています。

不動産の専門知識を活かし、相続手続きだけでなく、相続後のことまで見据えたご提案を大切にしています。

不動産登記や相続税申告などについては、司法書士・税理士等と連携して対応します。

初回相談無料(90分目安)

何から始めればよいか分からない方も、お気軽にご相談ください。


□相続手続きのフロー
□各種財産承継名義変更等相続手続
□遺言書の検認
□遺言書の検索
□戸籍を集める
□名寄せの取得
□法定相続情報証明制度

□相続人の不存在
□相続放棄
□遺留分の放棄と放棄の撤回
□相続分の放棄
□遺贈の放棄
□遺留分侵害額請求権の行使方法

相続手続きのフロー【相続手続きの相談窓口】

大まかな相続手続きのフローをご紹介します。

相続開始
 ↓
①死亡届・葬儀・法要
 ↓
②相続人の確定
 ↓
③相続財産の確定
 ↓
④単純承認・相続放棄・限定承認(3か月以内)
※原則として自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内
 ↓
⑤準確定申告(4カ月以内)
※原則として相続の開始があったことを知った日の翌日から4か月以内
 ↓
⑥遺言の有無の確認(相続開始時から行います)
 ↓(遺言無)  ↓
⑦遺産分割    ↓
 ↓       ↓
⑧相続税申告・納税(10カ月以内)
※原則として死亡を知った日の翌日から10か月以内

①死亡届
親族、親族以外の同居者、家主、地主、家屋若しくは土地の管理人、後見人、保佐人、補助人、任意後見人が、死亡の事実を知った日から7日以内(国外で死亡があったときは、その事実を知った日から3か月以内)に、「死亡地」、「死亡者の本籍地」、「届出人の所在地」の市区町村役場のいずれか一か所へ死亡届を提出します。

②相続人の確定
「相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りではない」(民896)となっています。したがって、相続手続きを行ううえで、相続人の確定は非常に重要になります。

③相続財産の確定
遺産分割協議や相続税の申告をするにあたり、相続財産を特定しなければなりません。できるだけ早い段階で相続財産の総額を把握することで、円滑に遺産分割や相続税申告をすることが可能になります。

④単純承認・相続放棄・限定承認
「相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内に、相続について、単純若しくは限定の承認又は放棄をしなければならない。」(民896)となっています。上記期間内に限定承認または相続放棄をしなかったときは、単純承認したものとみなされます。(民921②)

⑤準確定申告
年の中途で死亡した人の場合は、相続人が、1月1日から死亡した日までに確定した所得金額及び税額を計算して、相続の開始があったことを知った日の翌日から4カ月以内に申告と納税をしなければなりません。

⑥遺言の有無の確認
被相続人の最終意思の尊重という趣旨から、遺言がある場合、遺産分割をすることなく相続人または受遺者に財産承継が可能となります。
公正証書遺言は、公証役場で被相続人作成の遺言書の有無を検索できます。
自筆証書遺言は法務局保管制度を利用しているか否かを検索できますが、保管されていない場合でも自宅で保管されている場合がありますので、自宅を探す必要があります。
法務局で保管されている自筆証書遺言は家庭裁判所での検認は不要ですが、法務局で保管されていない自筆証書遺言が発見された場合は家庭裁判所の検認が必要となります。

⑦遺産分割
遺言で取得財産が包括的に定められている場合や、遺言がない場合は、遺産に属する物または権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮して財産を分ける協議をします。(民906)

⑧相続税の申告・納税
相続税の申告が必要な人は、相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月以内に相続税の申告・納税が必要になります。

各種財産承継名義変更等相続手続【相続手続きの相談窓口】

    手続き        窓口    期限
死亡届 市区町村役場 7日以内
世帯主変更届 市区町村役場 14日以内
児童扶養手当
認定請求書
市区町村役場 世帯主変更届と同時
国民変更保険
資格喪失届
市区町村役場 14日以内
後期高齢者医療
資格喪失届
市区町村役場 14日以内
介護保険の資格
喪失届
市区町村役場 14日以内
印鑑登録証の返却 市区町村役場 期限なし
住民基本台帳カード 市区町村役場 期限なし
運転免許証の返却 警察署 期限なし
パスポートの返却 都道府県パスポートセンター 期限なし
年金受給者死亡届 年金事務所 10日以内(国民年金14日以内)
未支給年金請求書 年金事務所 5年以内
国民年金死亡
一時金請求書
市区町村役場 2年以内
国民年金遺族
基礎年金請求書
市区町村役場 5年以内
国民年金寡婦
年金請求書
市区町村役場 5年以内
遺族厚生年金請求書 年金事務所 5年以内
国民健康保険葬祭費 市区町村役場 葬儀の翌日から2年以内
健康保険の埋葬料
(被保険者の場合)
年金事務所
健康保険組合
2年以内
労災保険葬祭料 労働基準監督署 2年以内
労災保険遺族
補償給付
労働基準監督署 5年以内
高額療養費支給申請 市区町村役場(国民健康保険)
年金事務所又は健康保険組合
(健康保険)
医療費を支払った日から
2年以内
かんぽ生命保険 郵便局 5年以内
生命保険 保険会社 3年以内(保険会社による)
不動産 法務局 3年以内に相続登記
預金・郵便貯金 各金融機関・郵便局 相続に関し期限なし
株式名義変更 証券会社・株式発行人 相続に関し期限なし
普通自動車名義変更 陸運局 15日以内
電話名義変更 各契約会社 期限なし
遺言書の検認 家庭裁判所 遅滞なく
相続放棄 家庭裁判所 3か月以内
準確定申告 税務署 4か月以内
消費税の申告 税務署 4か月以内
相続税 税務署 10か月以内

遺言書の検認【相続手続きの相談窓口】

遺言書の種類によっては家庭裁判所の検認を受けなければならない遺言書があります。

要は検認が必要な遺言書は、法務局保管制度を使わなかった自筆証書遺言と秘密証書遺言ということですね。

【検認手続き】
①検認の申立てがあると,相続人に対し,裁判所から検認期日(検認を行う日)の通知をします。申立人以外の相続人が検認期日に出席するかどうかは,各人の判断に任されており,全員がそろわなくても検認手続は行われます(申立人には,遺言書,申立人の印鑑,そのほか担当者から指示されたものを持参していただくことになります)。

②検認期日には,申立人から遺言書を提出していただき,出席した相続人等の立会のもと,裁判官は,封がされた遺言書については開封の上,遺言書を検認します(封印のある遺言書は,家庭裁判所で相続人等の立会いの上開封しなければならないことになっています)。

③検認が終わった後は,遺言の執行をするためには,遺言書に検認済証明書が付いていることが必要となるので,検認済証明書の申請(遺言書1通につき150円分の収入印紙と申立人の印鑑が必要となります)をすることになります。

【申立人】
遺言書の保管者・遺言書を発見した相続人

【申立先】

遺言者の最後の住所地を管轄する家庭裁判所

【申立てに必要な費用】
・遺言書(封書の場合は封書)1通につき収入印紙800円分
・連絡用の郵便切手(申立てされる家庭裁判所へ確認してください)

【申立てに必要な書類】

「共通」
1.申立書

2. 遺言者の出生時から死亡時までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本

3. 相続人全員の戸籍謄本

4. 遺言者の子(及びその代襲者)で死亡している方がいらっしゃる場合,その子(及びその代襲者)の出生時から死亡時までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本

※下記の場合は追加で必要になる書類があります。

「相続人が遺言者の(配偶者と)父母・祖父母等(直系尊属)(第二順位相続人)の場合」
5.遺言者の直系尊属(相続人と同じ代及び下の代の直系尊属に限る(例:相続人が祖母の場合,父母と祖父))で死亡している方がいらっしゃる場合,その直系尊属の死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本

「相続人が不存在の場合,遺言者の配偶者のみの場合,又は遺言者の(配偶者と)兄弟姉妹及びその代襲者(おいめい)(第三順位相続人)の場合」

5. 遺言者の父母の出生時から死亡時までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本

6. 遺言者の直系尊属の死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本

7. 遺言者の兄弟姉妹で死亡している方がいらっしゃる場合,その兄弟姉妹の出生時から死亡時までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本

8. 代襲者としてのおいめいで死亡している方がいらっしゃる場合,そのおい又はめいの死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本

※ 同じ書類は1通で足ります。
※ もし,申立前に入手が不可能な戸籍等がある場合は,その戸籍等は,申立後に追加提出することでも差し支えありません。
※ 戸籍等の謄本は,戸籍等の全部事項証明書という名称で呼ばれる場合があります。※ 審理のために必要な場合は,追加書類の提出をお願いすることがあります。

☆申立て用紙・記入方法は、裁判所のホームページをご覧ください。
裁判所 - Courts in Japan

遺言書の検索【相続手続きの相談窓口】

相続が発生し、相続手続きをそろそろやらなきゃいけないなぁと考えた時に最初に行うことといえば、遺言書を探さなければなりません。
被相続人が生前に遺言書を遺した旨、その保管場所を相続人に伝える或いはエンディングノートの中でわかるようにしてある場合は問題ないのですが、遺言書が有るのか無いのか、有ることがわかっていてもどこに有るのかが分からない場合はどうしましょう。

方法は以下3つになります。
①被相続人のお家の中を探す
②自筆証書遺言書の検索
③公正証書遺言書の検索

①について
これは遺品を整理しながらでもできることですが、遺言書を隠す目的で遺す人は少ないと思います。
ですから、普段はあまり開けないけど重要なものを仕舞ってある引き出しや仏壇の引き出しなどを探してみると良いかもしれません。

②について
被相続人が自筆証書遺言書保管制度を利用しているかもしれないので、お近くの法務局で検索してきましょう。
「遺言書保管事実証明書の交付の請求」といいます。

遺言書保管事実証明書の交付の請求をできるのは、相続人・遺言執行者等・受遺者等の本人又はその親権者や成年後見人等の法定代理人になります。
詳しくは、保管制度の主な手続き(相続人等の手続き)をご覧ください。

③について
遺言検索システムにより、平成元年以降に全国の公証役場で作成された公正証書遺言書に関するデータが一元的に管理されており、全国どこで作成されたものであっても、どこの公証役場から検索することができます。
なお。遺言検索は無料です。

公正証書遺言の検索を請求できる人は「法律上の利害関係」のある人に限られます。
もちろん代理請求も可能です。
必要書類は、遺言者の死亡を証明する除籍謄本・請求に「法律上の利害関係」が有ることを証明する資料・請求人の本人確認資料です。
請求人の代理人が請求する場合は、前記に加えて請求人の委任状・請求人の印鑑証明書・代理人の本人確認資料になります。

相続が発生したら、まず最低でも遺言書の検索として①②③は行いましょう。
被相続人がせっかく遺した遺言書が発見されないまま相続がされることが無いようにしましょう。
また、遺言書が有るほうが相続手続きがスムーズなことが多いです。

注)前記②③の手続きは、遺言者が生存中は遺言者以外は何の手続きもできません。

戸籍を集める【相続手続きの相談窓口】

相続の手続きとは、金融機関の手続き・不動産登記・各種名義変更手続きになります。
その相続の手続きをするときに、「戸籍を集めてください。手続きには戸籍が必要です。」と言われます。

『戸籍の種類』
戸籍には、戸籍・除籍・改製原戸籍の3種類があります。

戸籍(現在戸籍)とは
在籍している者が存在している現在使用されている戸籍です。戸籍筆頭者の本籍地のある市町村に保管されています。

除籍とは
戸籍に在籍している人が、婚姻や死亡等によって全員がいなくなった戸籍のを言います。また、婚姻や死亡等によってある人が戸籍から除かれることも除籍と呼びます。

改製原戸籍(かいせいはらこせき)とは
法令等により戸籍の様式が改められた場合、前の戸籍を新しい様式に改めるための改製が行われます。その改製前の戸籍のことは改製原戸籍といいます。

『戸籍が作り変えられる原因』
1.婚姻
  現行民法では婚姻により親の戸籍から出て新しい戸籍が作られます。
2.家督相続・分家
  戸主(筆頭者)が変わることで新しい戸籍が作られます。
3.改正
  昭和(家制度の廃止、夫婦子の単位に)や平成(コンピューター化)を原因としてつくりかえられます。
4.養子縁組
  縁組がされることにより実親の戸籍から養親の戸籍に移ります。
5.転籍
  住所変更のようなものです。例えば本籍地を東京から大阪に変えると戸籍は新しく作られます。

『相続手続きに必要な戸籍』
さて、では相続手続きに必要な戸籍はどの戸籍になるかというと、故人の戸籍は、出生から死亡までの連続した全戸籍が必要になります。
相続人は現在戸籍が必要です。
戸籍の請求は、窓口での請求以外に郵送でも行えます。
郵送での請求で必要なものは、
1.各市役所のホームページから請求書をダウンロードして必要事項を記載したもの
2.料金は定額小為替で支払います。
ちょうどの金額を入れてくださいと言われることもありますが、おつりは定額小為替で戸籍と一緒に返信用封筒に同封してくれます。
定額小為替は1枚につき200円の発行手数料が掛かります。
3.本人確認書類と戸籍等の写し
戸籍等とは自分が相続人だと市区町村の戸籍係に示す必要があるので必要です。本人確認書類は運転免許証やマイナンバーカードなど写真付きのものが必要です。写真付き身分証明書が無い場合は、保険証や年金手帳など2点求められます。
4.返信用封筒
A4サイズのものが良いと思います。また、通数が予想できないので切手は多めの料金分貼っておくと安心です。

『戸籍請求時の便利な言葉』
何の戸籍をとればいいかわからないときの便利な言葉があります。
「故〇〇〇の出生から死亡までの連続した戸籍が必要です。御庁にあるもの全て交付お願いします。」
市町村の戸籍係は戸籍のプロですので、相続手続きに必要だと分かればその市町村にある必要な戸籍を交付してくれます。親切な市町村ではその市町村の戸籍に転籍前の戸籍はどの市町村に請求するのかを付箋などつけて教えてくれる担当者もいます。

戸籍は個人について出生から死亡まで連続したもの全てが必要になりますので、連続していなかったりすると、いざ手続きというときに不足を指摘されて不足の戸籍を再度取得しなければならなくなり、さらに時間と手間がかかります。
もし大変だなと思ったら専門家に依頼しても良いのではないでしょうか。

※令和6年3月1日から戸籍法の一部を改正する法律が施行されています。詳しくはブログに記載していますのでご覧ください。

名寄せの取得【相続手続きの相談窓口】

名寄せとは何でしょう。
故人が所有していた全ての不動産が把握できていない可能性がある場合は、名寄帳で所有していた不動産を確認します。
ただ、同一市区町村内で所有する不動産のみ名寄せが取得できるので、ほかの市区町村に不動産があるのかどうかは、名寄せで調査することはできません。
相続が発生した時には、下記写真のような被相続人宛の固定資産税・都市計画税納税通知書を確認しましょう。


【名寄帳の申請方法】
「申請場所」
各市区町村役場

「申請取得できる人」
①固定資産税納税義務者
②納税義務者が死亡している場合は、その相続人
③利害関係人(借地人・借家人など)
④上記の代理人

「申請に必要な書類」
●名寄帳交付申請用紙(窓口または、各市町村役場のHPから入手)
  ①②③④
●申請者の本人確認書類(マイナンバーや運転免許証、パスポート)
  ①②③④
●故人の除籍謄本(死亡の事実の確認のため)②④
●相続人の戸籍謄本、遺産分割協議書の写し等(相続人であるという証明の為)②④
●借地契約書・借家契約書など ③④

●手数料(市区町村によって異なります。200円~300円であることが多い。)
  ①②③④
●委任状(代理人が手続きする場合) ④

「名寄せの注意点」
実は同一市区町村内の特定人物が所有する不動産すべてがまとめられているとは限らないのです。
市区町村ごとに扱いが違ったりすることもあるようです。
どのようなときに名寄帳に載ってこないのでしょうか。
①名寄帳や固定資産課税台帳は、毎年1月1日時点の情報で作成されるため、1月2日以降に取得した不動産は翌年まで名寄帳には記載されません。
②非課税の不動産は名寄帳に載らない市区町村もあります。
例えば、登記地目が公衆用道路で個人が所有している私道などです。

参考までに、私が過去に依頼を受けて取得した市町村の場合。
茅ヶ崎市:私道も非課税不動産も記載される
鎌倉市:私道も非課税不動産も記載される
藤沢市:私道も非課税不動産も記載される
寒川町:私道も非課税不動産も記載される
相模原市:私道も非課税不動産も記載される
海老名市:私道も非課税不動産も記載される
厚木市:私道も非課税不動産も記載される
平塚市:私道も非課税不動産も記載される
川崎市:私道も非課税不動産も記載される
横浜市:非課税の不動産は記載されない
逗子市:非課税の不動産は記載されない

名寄帳は課税台帳の名寄せですので、記載されない場合もあるようです。
ですから、名寄帳を取得する際には、漏れが出ないようにどちらの市区町村で取得する場合でも
「私道や非課税不動産、共有不動産も入っていますか?」
って聞くようにしましょう。

所有不動産記録証明制度の活用

2026年2月2日から、法務局で「所有不動産記録証明制度」が始まりました。

この制度は、特定の方が所有権の登記名義人となっている不動産を、全国の登記記録から検索し、一覧として証明するものです。

相続人が亡くなった方の所有不動産を調査する際にも活用できます。

ただし、登記上の氏名・住所などが検索条件と一致しない不動産は抽出されない場合があります。

そのため、固定資産税の納税通知書、市区町村の名寄帳、登記事項証明書などと併用して調査することが重要です。

法定相続情報証明制度【相続手続きの相談窓口】

平成29年5月29日(月)から、全国の法務局において、各種相続手続きに利用することができる「法定相続情報証明制度」がスタートしております。
この制度を利用することで、各種相続手続きで戸籍謄本の束を何度も出し直す必要が無くなりました。

特に相続手続きにおいて、金融機関が数件ある場合に被相続人の出生から死亡までの戸籍(除籍)謄本と相続人の戸籍謄本を提出するのですが、1件手続きをするたびに出して、終わって戻ってきたら次の1件の手続きをするという作業がなくなります。
法定相続情報一覧図があれば前記戸籍謄本等の提出は不要ですし、法定相続情報一覧図は手数料無料で必要な通数の交付を受けられます。ですから数件ある金融機関の手続きや不動産の相続登記も同時に進めることができ、とても重宝する制度なのです。

「法定相続情報一覧図の写し」の交付を受けるための具体的な手続きを下記に記載します。

「手続きの流れ」
1.必要書類の収集
【必ず用意する書類】
□被相続人(亡くなられた方)の戸除籍謄本:出生から亡くなるまでの連続した戸籍謄本及び除籍謄本が必要です。
□被相続人の住民票の除票:被相続人の住民票の除票が必要です。住民票の除票が市区町村において破棄されているなどして取得できない場合は、被相続人の戸籍の附票でも大丈夫です。
□相続人の戸籍謄抄本:相続人全員の現在の戸籍謄本又は抄本(被相続人が死亡した日以降の証明日のもの)が必要です。
□申出人(相続人の代表になって手続きを進める人)の氏名・住所が確認できる公的書類:運転免許証の裏表コピー・マイナンバーカードの表コピー・住民票記載事項証明書など
【必要となる場合がある書類】
〇法定相続情報一覧図に相続人の住所を記載する場合:各相続人の住民票記載事項証明書
〇委任による代理人が申出の手続きをする場合:委任状、(親族が代理する場合)申出人と代理人が親族関係であることがわかる戸籍謄本、(資格者代理人が代理する場合)資格者代理人団体所定の身分証明書の写し等。
※資格者代理人とは、弁護士・司法書士・土地家屋調査士・税理士・社会保険労務士・弁理士・海事代理士及び行政書士になります。
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2.法定相続情報一覧図の作成
資格者代理人であれば専用ソフトを使っている者が多いですが、法定相続情報一覧図の記入様式は法務局のホームページに掲載されています。
下の図は法定相続情報一覧図作成の注意点です。

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3.申出所の記入・法務局への申出
申出をすることができる法務局は、下記のいづれかを管轄の法務局です。
①被相続人の本籍地
②被相続人の最後の住所地
③申出人の住所地
④被相続人名義の不動産の所在地
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4.申出
※前記1.2.3.の書類を持って法務局で申出します。
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5.確認・交付
※登記官による確認と法定相続情報一覧図の保管がなされます。
※認証文付法定相続情報一覧図の写しが申出から約1週間くらいで交付されます。
※法定相続情報一覧図の交付の際に戸除籍謄本等は返却されます。
※交付にあたり、手数料は不要です。
※郵送での交付を受ける場合は、返信用封筒と切手の提出が必要。
下の図は法定相続一覧図の写しの参考です。
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6.各種手続きへの利用
※法定相続情報一覧図の写しは必要通数交付できますので、金融機関の手続き、不動産の相続登記などに利用できます。

相続人の不存在【相続手続きの相談窓口】

相続人がいない場合はどうなる?

亡くなった方(被相続人)に相続人がいることが明らかでない場合には、家庭裁判所が「相続財産清算人」を選任し、相続財産の管理・清算を行う制度があります(民法952条)。

2023年4月1日施行の改正民法により、従来の「相続財産管理人」は、相続人不存在の場合の清算手続きにおいて「相続財産清算人」という名称に変更されました。

相続財産清算人は、相続財産の調査・管理、債権者への弁済、相続人の捜索など、必要な手続きを進めます。

相続人不存在となる主なケース

相続人不存在には、次のような場合があります。

  • 戸籍調査を行っても法定相続人が見当たらない場合

  • 法定相続人全員が相続放棄した場合

  • 相続欠格や廃除などにより相続資格を失い、ほかに相続人がいない場合

なお、相続人が存在するものの、行方不明である場合は、通常、相続人不存在とは異なる問題となり、不在者財産管理人の選任などを検討します。

相続財産清算人の選任と手続き

相続財産清算人の選任は、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に申し立てます。

申立てができるのは、被相続人の債権者、特定遺贈を受けた方、特別縁故者などの利害関係人や検察官です。

相続財産清算人が選任されると、公告による相続人の捜索や債権者への弁済など、法律に定められた清算手続きが進められます。

特別縁故者への財産分与

相続人がいないことが確定した場合、被相続人と生計を同じくしていた方や、療養看護に努めた方など、特別な縁故があった方は、家庭裁判所に相続財産の分与を申し立てることができます。

ただし、特別縁故者であることを理由に、当然に財産を取得できるわけではありません。家庭裁判所が個別の事情を考慮して判断します。

債務の清算や特別縁故者への財産分与などを経ても残余財産がある場合には、原則として国庫に帰属します。

相続人がいない方こそ、生前対策が重要です

相続人がいない場合でも、生前に遺言書を作成することで、お世話になった方や団体などに財産を遺すことができます。

また、葬儀や納骨、住居の片付けなど、亡くなった後の手続きを誰に任せるかについては、死後事務委任契約などを検討することも大切です。

小野瀬行政書士事務所では、遺言書作成や死後事務委任契約など、相続人がいない方の生前対策についてもご相談を承っています。

初回相談無料(90分目安)

将来の財産承継や死後の手続きについて、お気軽にご相談ください。

相続放棄【相続手続きの相談窓口】

【相続放棄とは】
「相続放棄」とは、被相続人の残した財産が、プラスの財産よりもマイナスの財産が多い場合などで法定相続人が相続しないことをいいます。相続放棄するとその法定相続人は初めから相続人ではなかったことになります。

【相続放棄の熟慮期間】
相続放棄は、相続人が自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内(熟慮期間)に家庭裁判所に申述する必要があります。
3か月の熟慮期間は、被相続人の死亡の事実を知り、それによって自分が相続人になったことを知った時から起算します。
しかし、規定を厳格に解釈すると、相続人にとって過酷な結果となる場合があります。
そこで、被相続人の相続財産(特に債務)を知らなかったことにつき相続人に相当の理由がある場合は、その相続財産を知った時から起算すると解釈されています。
また、相続財産の存在や内容が複雑で、3か月の熟慮期間では調査が完了しない場合があります。そこで、相続人を含む利害関係人または検察官の請求により、家庭裁判所の審判によって熟慮期間を伸長することができます。この期間の伸長申立ては、熟慮期間にする必要があります。

【相続放棄の手続き】
家庭裁判所にその旨を申述しなければなりません。
具体的には、相続開始地の家庭裁判所に申述書等を提出しなければなりません。
裁判所は、申述書が方式にかない、申述人の真意に基づくものであることを確認して、申述受理の審判をします。

遺留分の放棄と放棄の撤回【相続手続きの相談窓口】

【遺留分の放棄とは】
遺留分を有する相続人は、相続の開始前であっても、家庭裁判所の許可を得て、あらかじめ遺留分を放棄することができます。
遺留分を放棄しても相続権は失いませんので、相続開始後は遺産分割協議の当事者になることができます。

【遺留分の放棄手続き】
①相続開始前の放棄(被相続人の生存中)
相続開始前の遺留分の放棄は、被相続人の住所地を管轄する家庭裁判所の許可を必要とします。
家庭裁判所は、放棄が遺留分権利者の自由意思に基づくか否か、遺留分を放棄する理由に合理性・必要性があるか否か、放棄と引き換えになされる代償が存在するか否か等を考慮して許可するかしないかを決定します。

②相続開始後の放棄
相続が開始した後は、遺留分権利者は、その有する個々の遺留分侵害額請求権、あるいはその総体としての遺留分権全体を、自由に放棄することができます。 

【遺留分の放棄の効果】
遺留分の放棄がなされても、共同相続人の遺留分が増加するわけではありません。その反射的効果として放棄の範囲内で自由処分の可能な範囲が増加するのみです。
また、遺留分を放棄した相続人であっても相続権は失いません。
したがって、遺産分割協議の当事者になることもできますし、相続開始後に相続放棄・限定承認の申述をしなければ消極財産(負債)だけを相続するという事態が起こってしまいます。

【遺留分の放棄と代襲相続】
遺留分の事前放棄をした者に代襲相続が発生した場合、代襲相続人は遺留分の無い相続権を代襲するにすぎません。

【相続開始前の遺留分放棄の撤回】
遺留分放棄の審判後に発生した事情の変更を理由として許可の取消しは、原則として審判後は放棄の撤回はできませんが、審判の基礎となる客観的事情に明白かつ著しい変化が生じ、許可の審判を維持することが著しく社会的実情に合致しなくなった場合は、相続開始前に限り、遺留分放棄許可の審判を取消すことができるとしています。 

相続分の放棄【相続手続きの相談窓口】

相続人が単純承認した後に、遺産を取得しないことを「相続分の放棄」とか「事実上の相続放棄」といいます。
ある相続人について取得財産の記載のない遺産分割協議書に署名・捺印するような場合が典型的です。
この相続分の放棄は、家庭裁判所に対して行う「相続放棄」とは異なり、それによって相続人たる地位は失いません。
したがって、後日債権者から借金の返済を請求された場合には、その負担を拒絶することはできないといった危険を含んでいるといえます。

遺贈の放棄【相続手続きの相談窓口】

【遺贈の放棄とは】
遺言により財産を遺贈するとされた場合において、受贈者はその財産を承継しなければならないということはなく、その遺贈を放棄することができます。
受贈者が相続人である場合は、遺贈を放棄しても相続権は失いませんので、遺産分割協議の当事者となることができます。

【遺贈の放棄手続き】
①特定遺贈の放棄
特定遺贈の放棄は、遺言者の死亡後に、遺贈義務者である相続人や遺言執行者に対して遺贈放棄の意思表示をする方法によって行います。

②包括遺贈の放棄
包括受遺者は相続人と同一の権利義務を有するとされていますので、包括遺贈を放棄する場合には、相続放棄と同様に家庭裁判所に対して放棄申述を行う必要があります。

【遺贈の放棄がなされた財産】
遺贈が放棄された場合は、その遺贈は効力を失います。遺贈される予定だった相続財産は相続の対象となり、相続人による遺産分割協議等によって取得者を決定することとなります。

遺留分侵害額請求権の行使方法【相続手続きの相談窓口】

遺留分侵害額請求とは

遺留分とは、一定の相続人に法律上保障された最低限の相続財産の取得割合です。

遺留分が認められるのは、被相続人の配偶者、子(代襲相続人を含む)、直系尊属などです。兄弟姉妹やその代襲相続人には遺留分はありません。

遺言や生前贈与によって遺留分が侵害された場合、遺留分権利者は、財産を取得した人に対して、侵害額に相当する金銭の支払いを請求できます(民法1046条)。

遺留分侵害額請求の相手方

請求の相手方は、原則として、遺留分を侵害する遺贈や生前贈与を受けた人です。

例えば、父が「すべての財産を長男に相続させる」という遺言を残し、次男の遺留分が侵害された場合には、次男は長男に対して遺留分侵害額請求を行います。

請求相手が複数いる場合には、民法1047条に定める負担の順序や割合などを考慮する必要があります。

なお、遺言執行者が選任されている場合でも、遺言執行者だけに請求すればよいとは限りません。原則として、金銭支払義務を負う受遺者・受贈者等に対して請求することが重要です。

遺留分侵害額請求の期限

遺留分侵害額請求権には、次の期間制限があります(民法1048条)。

① 1年間の消滅時効

相続の開始と、遺留分を侵害する贈与または遺贈があったことを知った時から1年間、権利を行使しないと時効によって消滅します。

② 相続開始から10年間

遺留分の侵害を知らなかった場合でも、相続開始から10年を経過すると、遺留分侵害額請求権は消滅します。

そのため、遺留分の侵害が疑われる場合には、早めに対応することが大切です。

遺留分侵害額請求の方法

遺留分侵害額請求は、必ずしも裁判を起こす必要はなく、相手方に対する意思表示によって行うことができます。

ただし、後日、請求した事実や時期を証明できるように、配達証明付きの内容証明郵便を利用する方法が一般的です。

遺留分侵害額が確定していない場合でも、請求の意思表示を先に行うことが重要です。

なお、請求権を行使した後に発生する金銭債権については、別途、消滅時効などの問題が生じるため注意が必要です。

遺留分侵害額請求に関する注意点

遺留分の算定には、不動産の評価、生前贈与、特別受益、相続債務などが関係するため、計算が複雑になる場合があります。

また、相手方との交渉や調停・訴訟が必要になる場合には、弁護士への相談が適切です。

小野瀬行政書士事務所では、相続財産の調査や不動産に関するご相談に対応し、法律紛争については弁護士等の専門家と連携してご案内します。

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